田内学「きみのお金は誰のため」感想

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お金の話

数カ月前に本屋に赴いた際、おすすめ棚に置かれていた「きみのお金は誰のため」が気になったため、購入しました。

投資を始めるに前の、「お金とは何か」「経済はどのように回っているのか」がストーリー形式で描かれており、とても読みやすい一冊でした。


お金に関する本ではありますが、執筆者(田内学さん)が出てきません。
今まで読んできた本は、「執筆者の思い」が本人の言葉で描かれていた印象ですが、この本は「小説」に近いです。

物語を通してお金について学びたい人におすすめです!

もっと言うと、個人的には、少しでも気になった人はこの記事を読まずにすぐに本を読んでほしいです。その方が絶対に、この本は面白いので。

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田内学「きみのお金は誰のため」

きみのお金は誰のため

本の紹介

主な登場人物は「中学生の男の子、社会人の女性、資産家の’ボス’」。

中学生の男の子がボスから出された3つの謎を解き、「お金の謎」と「社会のしくみ」について考える物語です。

つつまろ
つつまろ

主人公と同年代の、中高生に読んでほしいなと思う一冊です

感想(レビュー)

きみのお金は誰のため

会話形式で読みやすい

今まで私が読んだ投資やお金に関する本は、「筆者自身」の考えを「筆者自身」が語る形でした。

それは漫画形式でも文章でも同様で、「筆者本人」が「私」という一人称で自分の考えを読者に伝えていました。

この本は「本の紹介」に記載した通り、「中学生の男の子、社会人の女性、資産家の’ボス’」の三名が主軸となっています。
小説を読むようにスイスイと読み進めることができ、文章も固くなく、誰にでも読みやすいと思います。

だからと言って会話のみで話が進むわけではなく、「学生向けの小説」を読むように読み進められます。

つつまろ
つつまろ

一人称視点の本が苦手な人にもおすすめです

つつまろ
つつまろ

私は稀に、一人称視点の本を暑苦しいと思うため、本当に読みやすかったです

「社会」の単位でお金を見る

資産形成に励んでいる身としては、「個人の資産をどれだけ増やせるか、増やしていけるか」を考えています。

私の資産形成の目標は「経済的自立」のため、やはり「私の資産を、私がストレスを感じない範囲でどれだけ増やせるか」を重視しています。

この本は、「お金は移動しているだけで、全体の総量は変わらない」ということを教えてくれます。
金利の分お金が増えるのも、会社の利益が還元されているだけなので、総量は変わらない。

お金の総量は変わらないけど、日本は少子化で労働力が減って、「お金を使って買う”モノ”」を作る人たちが減っていく。それがないとお金を持っていても意味がない。

言われてみればその通りだと思うことなのに、自分でその考えにたどり着くことは難しい。
そういうことを教えてくれる本に出会えてよかったと思います。

つつまろ
つつまろ

AIやいろいろなモノやコトの自動化が進んでいて、仕事がなくなる危機感もあるけれど、そうしないと暮らしていけない日本になっていくんですね

ストーリー性がある

「「筆者本人」が「私」という一人称で自分の考えを読者に伝える」という話かと思っていたので、”ボス”が実は筆者なんだよというオチ的なものがあとがきに書かれるのだと思っていました。

そんなことなかった。

ちゃんと、物語がある小説でした。
これは絶対にネタバレしないんですが、物語として読み進めていればもっと気づけた伏線があった。これは悔しい…!

つつまろ
つつまろ

もう一を記憶をなくして、物語たと思って読み直したい…!

終わりに

この本を読んで、新たに学ぶことができたことはありますが、おそらく私は今の資産形成を辞めることはないです。

結局、自分が安全圏にいることを確認してからでないと、「社会のため」に動くことはできない。
自分はそういう人間なんだなと気づきました。

本の登場人物はそんなことはなくて、違う視点で世界を見ている。

ずっと先かもしれないけれど、自分の資産形成が「安心だな」と思えたら、少しでも社会のために動けるようになれるといいなと思います。

コメント

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